フロントの失敗から一週間が経ちました。
その間にマクハルを2本用意しました。
なんか失敗をする前提みたいで2本買うのはどうかと思いましたが、この時期は本当に忙しくて
やってる時間が無いのです。
なのでたとえ失敗しても今日中にケリを付けないといけません。
その1はこちら。
一週間のうちに色々調べました。
フジチカのサイトに行ったらCO2ボンベでビードを上げるとマクハルとCO2が反応して固まってしまうんだそうです。
だからいくら吸っても出てこなかったんです。
あとビード上げ問題の方ですが、手押しのポンプだけでビードを上げる方法はあるにはあるのですが、あんまり現実的ではないし上手くいかないような気がします。
どうするかというとタイヤのセンターにひもを巻いて締め上げるのです。
そうするとビード部が外側に開くのでエア漏れせずに手押しポンプでもビードを上げられます。
車屋さんだった頃はこのやり方で俗にいう引っ張りタイヤのビード上げを行っていたので実績はあります。
問題は自転車だとタイヤの幅が狭すぎて紐がおとなしくその場にいてくれないのです。
ビード上げだけの為にシュワルベのブースターを買うとなると1万円弱が飛びます。
持っている車用の電動ポンプなら上がらないかな?とかいろいろ考えましたがそのままでは足りないパーツが多くて何をするにもお金がかかりそうなのです。
そんな時に動画を見ていたらいいものを使っている人を発見したので、今回はそれを真似しようと思います。
とりあえず一週間たったフロントタイヤがどうなっているかを確認しようとバルブを外したらバルブから液体のマクハルが出てきました!
注射器で抜き取ったら60cc回収できました。
マクハルのサイトではCO2を入れると泡立って固まってしまうと書いてあったと思うのですが、アワが時間とともに液体に変わったようです。
回収できたけど入れ物捨てちゃいましたよ・・・。
タイヤを浮かせて回すとすぐに止まってしまうのはきっと液体が邪魔していたからなのでしょう。と、いう事は液体シーラントを使っているチューブレスは転がらないのかな?
さすがに100gも入っていると一週間ではタイヤ内の空気だけでは固まらないようです。
手で触るとプチプチ切れてしまうのでこれはきっとちゃんと乾いた方が剥がしやすいと思まして、先にリヤタイヤの方をやっつけていこうと思います。
じゃじゃーん!
ひもの代わりにppテープで締め上げるとテープがズッコケずにタイヤを締めあげられるそうです。
思いついた人、凄いっ!
どれくらい締めればいいかよく分からないので両サイドともビードをセンターに落とした状態で
テープをゆっくり締めていき手押しポンプでビードが上がる程度の締め具合を探ります。
見た目だと分かりにくいですが、これくらいでビードが上がるようになりました。
ビードが上がることを確認したのでエアを抜いてもう一度ビードをセンターに落とします。
この時ビードが完全にセンターに落ちていることをよく確認してください。
できればもう一度そっと空気を入れてもシューシューとエアが抜けてないことを確認してください。
そうしないと施工途中でマクハルが隙間から出てきてしまいます。
サイトでは120cc入れるように書いてますのできっちり入れます。
この時バルブを真下にして入れるとあふれることがあるので少し位置をずらします。
入れ終わったらバルブコアをはめてバルブを閉めてゆっくりと回転させます。
120cc入れると真下では内周全部にマクハルが行き渡っている状態のようです。
言い方を変えるとタイヤ内の空気は真下でマクハルで分断されている感じっていうんでしょうか?
ゆっくり回転させることでタイヤの内側全周にマクハルが着床するんですね。
タイヤを斜めにしてビード部にマクハルをいきわたらせる動画を何本か見ましたが、フジチカさんの動画だとそもそも横にしなくてもマクハルが行き渡る量を入れてあるって事のようです。
なるべくそっと動かして泡立てないようにするのが良いようです。
この時にPPテープの締め力でビード部がしっかりと外側に押し付けられているとマクハルが漏れません。
ここがかなり大事なポイントです。
あとでフロント側で失敗しますのでお待ちください。
次にタイヤの9時か3時あたりでタイヤを横方向につまんでビードにマクハルを付けていきます。
マクハルが出てこない場合は一旦手を放して一番下の位置に持っていくとその部分にマクハルが浸かりますのでもう一度同じ位置までタイヤを戻して同じ要領でビードにマクハルを付けていきます。
マクハルさんのサイトに動画があるのでイメージのつかない方はリンクを貼っておきます。
(もしかしたらタイヤの横をつまんだ後はタイヤのセンターを少し押してビードが外側に移動しているのを確認した方がいいかもしれません)
ビード全周にマクハルが行き渡ったら手押しポンプでエアを入れてビードを上げます。
ビードが上がった時点でppテープを外してエアを規定値まで入れます。
床の汚れ具合を見てもらうとわかりますが一週間前の作業は何だったのでしょうか?
どうやらリヤ側は漏れずに一発で出きたようです。
なんてきれいに仕上がっているのでしょう!
惚れ惚れします。
規定値まで入れたらタイヤをゆっくり回してもう一度マクハルをまんべんなく行き渡らせます。
マクハルが外に出てきているところはそのまま放置しておくとそのうちエアが止まりますがタイヤをつまんでホイールと馴染ませた方がマクハルが隙間に入り込むような気がします。
どれくらい置いたか覚えてませんが、そろそろエアを抜いてもビードが落ちなくなっただろう時間を見計らって空気を抜いてバルブコアをそっと外して中のマクハルを回収します。
今回はうまくいきました。
100ccちょっと抜けたような気がします。今回はやりませんでしたが、ここまでの作業は使わなくなったチューブから外したバルブコアを使った方がいいです。コアの内部が詰まるのでマクハルをタイヤから抜き終わるまでは違うコアでの作業をお薦めします。
抜き終わったらもう一度エアを規定値まで入れてホイールのバランスを見ます。
普通はバルブが下に来ると思います。
一番下に来たところをてっぺんにしてマクハルが固まるのを待ちます。
こうすることで固まってないマクハルを軽い場所に誘導してマクハル自体で少しでもバランスが良くなるようにします。
さて、問題のフロントタイヤです。
中途半端に固まっていてマクハルがうまく剥がれません。
面倒くさいから新しいの買おうか悩みましたが、これから自転車屋巡りをして買いに行くのはどうなんだろう?
このタイヤは安く買えたのですが、マクハル除去に5時間以上かかったら買った方が安いような気がします。
色々考えながら剥がしやすいところを探して剥がしていたら剥がしやすいところと剥がし難いところがあることに気が付きました。
ここはバルブの真下の位置です。
CO2をもろに受けていたのが原因なのかは分かりませんが、この部分はものすごい硬くなり伸びもありません。
さらにタイヤとがっちりくっ付いて剥がすのがものすごく大変です。
同じような場所が何カ所かありました。
やはりCO2とは相性が悪いようです。
3時間余りかけて妥協できるところまで剥がしました。
これ以上は無理です。
いよいよマクハルの施工ですっ!
ここまでくれば後は楽チンと思っていましたが、この後大変なことになりました。
よせばいいのにさっきよりもPPテープを思いっきり締めてしまったのです。
この状態だとビードが外に広がるよりもタイヤサイドがリムに当たり逆にビードが内側に入っていたと思われます。
当時はすでに疲労困憊でしたので正確な判断が出来なくなっていたのだと思います。
マクハルを入れる前にビードが上がるか確認しなければいけないのですが、見た目でリムとタイヤがくっついているので大丈夫だと思ってしまいました。
マクハルを入れて一周しても漏れないのでここまでは余裕をかましておりました。
リヤタイヤの作業ではビードにマクハルを付けるためにタイヤサイドをつまんでも離すとすぐにビードとリムが接地するのでマクハルは漏れませんでした。
フロントタイヤはリヤの時よりもPPテープを締め上げているのでタイヤをつまむとビードはセンター側に移動して戻ってこずマクハルがダダ漏れを始めました。
まさに一週間前の地獄絵の始まりです。
急いでビード全周にマクハルを行き渡らせてポンピングしましたが、ビードがセンター側に移動しているのでスカスカで上がりません。
何を血迷ったかPPテープを外してしまい、スカスカは変わらずこりゃダメだ―!!
もう一度PPテープで締めようにも飛び散ったマクハルでぬるぬるしてテープが思ったように言うことを聞きません。
何とかPPテープを嵌めたのですが、そのままポンピングしてもビードは上がらず最後の手段でバルブコアを抜いて直ポンピングでようやくビードが上がるも、またもやポンプを外すのが早すぎてエアを抜いたらビードが落ちました。
そんなこんなを繰り返しているうちに逆流したマクハルがポンプヘッド内部に浸透しヘッドが故障・・・。
テンションダダ下がりの中、気合と根性でヘッドの応急処置をしてなんとか形だけは持ってこれました。
その大惨事の様子がこちらです。
バルブコアを何回もつけたり外したりしたのでコア内部が詰まってしまいました。
最後は車用の電動ポンプにアダプターを付けて空気を入れましたがバルブが詰まっているのですぐに規定圧まで上がってポンプが止まってしまいます。
アー面倒くさい。
完成したタイヤを計ると1104.1gでした。
フロントタイヤはマクハルが28.6g入っていることになります。
サイトではうまくいくと16gくらいと言っていますので12.6gのオーバー。
失敗して固まった分があるので今回は仕方ないですね。
リヤタイヤは+16.3g素晴らしい!
リヤはうまくいったなぁ。
前後のタイヤを取り付けたえも吉の重量は8.1キロでした。
とりあえずポンプが壊れてしまったし週末までは忙しいから
えも吉には乗らずに眺めて楽しみます。