新!マクハル施工方法 その2 施工編

 前置きが長くなりましたがいよいよ施工編です。

 今回のやり方が今のところマクハルの膜を長持ちさせる方法だと思っております。

 その1はこちら。

 さて、お次は前輪の状態を確認します。

 こちらはほぼノントラブルでしたので、後輪よりもビードにマクハルがくっついておりません。

 これまで4本のマクハル施工タイヤを履きましたが、やっぱりビードとリムの間にマクハルを流し込まない方が膜切れに対する持ちがいいように思います。

 全周にマクハルを浸けなくてもリムとビードの間に隙間が出来る部分などはちゃんとマクハルが入り込んで通路を遮断してくれてます。

 ビードとリムの間にマクハルがあると走行中にだんだんとこの膜が損傷して、空気の漏れが早くなるのではないかと思っております。

 実際にビードに塗らない方が空気が抜けやすくなるまでの期間が長くなったと実感しております。

 前輪は一回しか施工してないんだっけ?

 二回やったかな?

 とにかく薄く幕が貼られております。

 それでも余ったマクハルが溜まっている箇所があります。

 結構きっちり抜いたつもりでも施工後に同じ位置に置いておくと溜まってくるんですね。

 実際に抜き終わったなと思ってから5分くらい放置してもう一回抜くと、ほんの少しですがマクハルが抜けます。

 このくらいの量だとバランスにはほぼ影響がありませんが、気になる方は一時間くらいタイヤを回してマクハルを全体に散らすことをお薦めします。

 フロントタイヤのバルブは穴が塞がってませんでした。

 マクハルは空気を思いっきり入れると流速の速い部分で固まるような気がします。

 なので空気はゆっくりと入れたほうがいいです。

 フロント側を組んでいきます。

 レバー無しで嵌めることが出来ました。

 フロント側もビードが上がらなかったのでブースターのお世話になりました。

 ノーマルのアジリストよりサイドが固いんですかねぇ?

 ノーマルはポンプで簡単に上がったんですけどねぇ・・・。

 施工前の重さです。

 フロントは1130gです。

 施工後にも重さを計ってマクハルがどれくらい入っているのかを確認したいと思います。

 リヤは1598gってところでしょうか?

 さて、施工を始めます。

 今までの経験からマクハルを入れた注射器はだんだんと滑りが悪くなってきます。

 途中で先端のゴムが外れて大変なことになったり、それが元でマクハルをぶちまけたり、大変な思いをしました。

 施工前にシリコーングリースを薄く塗って注射器の滑りをよくします。

 ホント薄くです。

 先端のゴムにも薄く塗ります。

 マクハルにグリースの影響があるかどうかは分かりませんが、今のところ大丈夫です。

 とにかく滑りが良くなる最小限で塗る事をお薦めします。

 自転車のラックを使いホイールの軸に棒を突っ込んで回せる状態にします。

 バルブの位置は真下から45度くらいの位置で動かないようにウエス(ぼろ切れ)などで固定します。

 真下で入れると吹き返すことがあります。

 とにかくゆっくりと流し込んでいきます。

 流し終わったら施工用のバルブコアを入れて(必ず施工用を用意してください)規定値までエアをゆっくりと入れます。

 この時もバルブの位置を45度から変えないようにしてください。

 入れ終わったらタイヤを数回回してまたこのバルブの位置に戻します。

 その後バルブ内のマクハルが抜けるまで待ちます。
 (1分くらいでいいと思います)

 そしてエア圧を1.5~2.0BARまで下げてバルブを閉めます。

 ここからが新しいやり方です。

 メーカーでは段ボールを使ってホイール全体の温度を上げてましたが、用意が大変です。

 なのでがうさんはお湯に浸けてマクハルとタイヤの温度を上げます。

 気体より液体の方が熱伝導率がいいし、お湯の方が温度を安定させられます。

 ただ、リムの水抜き穴を塞ぐこととスポークが刺さっているリム穴の辺りにはあまり水がかからないようにします。

 温度は自分の手を突っ込んで作業が出来る最高の温度でいいと思います。

 ロゴがステッカーのホイールはもしかしたら剥がれてしまうかもしれないので注意が必要です。

 エアが出ている部分を指で押してマクハルを巣穴に入り込ませます。

 エア圧を下げたのはタイヤが変形しやすいようにするためです。

 2.0BARだと親指が痛くなるかもしれません。

 だからと言って圧を下げすぎると、思いっきり押した時にビードとリムが離れてマクハルが水中でやらかしたぺんぎんのウ〇コのように出てきてしまいます。

 用は加減が大事です。

 今回はバルブの横からエアが出てきたのでグリグリしてエアを止めましたが、ここはバルブシールだけで停まっていることが良さそうです。

 グリグリしてマクハルを入れて止めるとエアを入れているうちにバルブとリムの隙間に入ったマクハルが傷ついてエア漏れが早くなります。

 メーカーではここも最初にマクハルを塗布してから嵌めるように言われてますが、がうさんはやりません。

 タイヤはベースレイヤが編み込まれているのでエアが出ているところと内側からエアが入ってくるところがずれています。

 なのでいつまでもエアが出てくる場合は少し隣の辺りを指でグイグイしてみると止まります。

 2周くらいグリグリすると写真のようにエアが出なくなります。

 ここまで丁寧に行うと最強のマクハル施工になります。

 指でグリグリは走行中にタイヤが受ける衝撃を疑似的に作って先にマクハルを流しておくという作用があります。

 最後にスタンドにタイヤを置いて何回かグルグルします。

 で、もう一度規定値にエア圧を上げて再度グルグル~。

 自分の中でやりつくしたよっ!って思ったら、バルブ位置をマクハル注入時と同じ真下から45度の位置にして、バルブ内のマクハルが抜けるまで数分待ち、その後エアをゆっくりと抜きます。
(ゆっくりです!)

 エアが抜けきったらバルブを真下まで移動させ、注射器でタイヤ内のマクハルを抜き、バルブコアをはめてエアを規定値まで入れれば完成です。

 ここからは余談です。

 その1で少しお話ししましたが、よすけさんの後輪は一回失敗しました。

 バルブの付け根のマクハルが取れなくてどうしようかと思ったのですが、固まったマクハルでも大丈夫だろうと思って固まってくっ付いているマクハルをそのままでバルブを取り付けたのです。

 そしたらバルブからエア漏れが・・・。

 もう一度マクハルを入れて止めようとしましたが、エア充填をやっているうちにまたエア漏れするとよすけさんからの信頼が無くなってしまいます。

 なのでもう一回外すことにしました。

 そこで急遽バルブを発注し、よすけさんにバルブ代がかかる事を告げて作業に取り掛かったところ、バルブに固着していたマクハルはマクハルに浸っているうちに溶けてするっと取れちゃいました。

 あんなに苦労したのに・・・。

 ただ、押し付けていた線状の凹みは残っているので次はバルブを交換した方が良さそうです。

 この部分だけ補修品で出してくれてもいいのにね。

 完成品を計ります。

 後輪は+37.4gなのでちょっと重いです。

 2回施工したのでごめんなさいです。

 一方前輪は+10g!もう少し膜が貼れててもいいような気がします。

 後日談だとやはり使っているうちに前輪の方が抜けが早くて、しばらく使用してからよすけさん自身で再施工したみたいです。

 抜けが早いといっても支障ないレベルですよー!

 メーカーではアジリストは脱脂した方がいいといってましたが、しなくてもそんなに問題はありませんでした。

 脱脂するかしないかよりもお湯に浸けて揉むか揉まないかの方が空気の減りに対する影響は大きいのではないかと思います。

 面倒くさくないのであれば脱脂した方がより確実かもしれませんが、がうさん的にはそこまで面倒臭い事をやらなくても、運用にはさほど影響がない感じがします。

 気になる方は是非!マクハルを体験してください。

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