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よすけさんのリヤタイヤにマクハルを再施工します。

 よすけさんが何日もタイヤをほったらかしていたら空気が抜けてビードが落ちてしまったそうです。

 それが困ったことにビードがどうしても上がらないと・・・。

 ブースターを買ったけどブースターでも上がらないという事でお助けに入りました。

 実はこのタイヤを組んでマクハル施工したのはがうさんなのです。

 ホイールは前にえも吉についていたカーボンホイールでタイヤは新品のアジリストDURO28Cなのですが、ホイールのお買い上げのお礼に組ませていただいたのです。

 この時、新品のタイヤは何もせずにビードが上がりました。

 このホイールに25CのアジリストTLRだとビードを上げるのに苦労しましたが、えも吉時代に28Cで組んだ時は通常のポンプで何も問題なくビードが上がったので28Cに関しては大丈夫だろうと思っていたのです。

 なので今回の症状は非常に興味があります。

 中を確認するとほんとにマクハル施工しているの?ってくらいマクハル感がありません。

 えも吉に最初に嵌めた25Cのタイヤなんかはビードとリムが張り付きまくってました。

 まあ、何回も施工してましたけどね。

 それにしてもこれはどういう事なんでしょう?

 ローター側も同じです。

 考えられることは、えも吉で脱脂するのとしないので実験したところ余り変化が無かったのでこのタイヤも脱脂をしておりません。

 もしかしたらその影響かもしれませんね。

 タイヤ側にはいい感じに膜が貼れていました。

 がうさんの実験では脱脂するかしないかより温めて施工するかしないかの方が明らかに効果が絶大だったのです。

 ただ、その後に出たメーカーさんの動画だとアジリストとGP5000は脱脂しろと言っておりますので今回は脱脂してみようと思います。

 施工直後には脱脂していてもしていなくても変化が無かったのですが、使用中の膜の持ちが違うのかもしれませんね。

 マクハルが施工された状態で重さを計っておきます。

 このタイヤ、新品の時は270gでしたから13.8g重くなってます。

 ただ、タイヤが減っているのでマクハルが13.8gではなくて恐らく16g~18gなのではないかと思います。

 できる限りマクハルを除去してもう一回計ってみました。

 この数値からするとタイヤは3.5g分すり減ってマクハル自体は17.3gって事です。

 先ほどの予測は当たりました。

 そして脱脂には今回新調したシリコンオフを使います。

 実はえも吉のタイヤがそろそろ交換時期なので新品のタイヤとこいつを用意していたのです。

 まさかの事態でよすけさんのタイヤで筆おろしとなりました。

 実験に付き合ってもらってご迷惑をおかけしているので惜しみなく使います。

 ビードが上がらない原因なのですが、おそらくタイヤの中心付近のゴムがすり減って薄くなりビードを横に広げる力が弱くなったからだと思います。

 このホイールはタイヤを嵌めやすいのですが、嵌めやすいゆえにタイヤとリムの隙間が大きいような気がします。

 ただ新品では普通に持ち上がりました。

 対策としては大型のタンクのついているコンプレッサーで一気に上げるかリムテープを重ね巻きしてビードとリムの隙間を埋めるかですね。

 それよりもこのタイヤ、スリップサインが風前の灯火です。
  (親指の上に注目!)

 持っても1000キロくらいだろうなぁ・・・。

 もう一つやり方があります。

 車のタイヤやバイクのタイヤのビードが上がらない時にやる方法ですが、タイヤの真ん中を凹ませてビードを外側に押し付けるのです。

 そうすると空気が逃げずにビードが上がるって訳。

 この先の対処の事も考えてやってみましょう。

 真ん中をひもで縛って潰してみました。

 かなり強力に引っ張らないと真ん中が凹みません。

 なので今回はタイヤレバーでグリグリ締め上げてみました。

 しかし、結果はエア漏れ・・・。

 負けじと中心部を締め上げた後にビードの落ちている所を指で持ち上げて外側の高い部分に乗せていきます。

 これもあっち乗せればこっち落ちるの連続でうまくいきません。

 さんざん頑張ったのですが、上がらなかったのでコンプレサーを借りてきて一瞬で持ち上げることが出来ました。

 やはりコンプレッサーが最強です。

 規定値までエアを入れてビードを馴染ませてからそっと空気を抜きます。

 ここでビードが落ちても普通の空気入れを使ってちゃんと上がるかを確認します。

 どうやら上がるのでいよいよマクハルの施工です。

 施工前に重量を計ってみると1611.6gですね。

 果たして今回は何グラムのマクハルを使うでしょうか!

 マクハルを120cc入れてエアを3barほど入れます。

 その後50℃のお湯に浸けながらエアが漏れてくる所を丁寧に指でモミモミします。

 そうするとエアの通り道にマクハルが浸透して泡が出なくなります。

 マクハルの溶剤は温めたほうが綺麗に薄く貼れるようです。

 ゆっくりと場所を移動させながら泡退治を行っていきます。

 一通り終わったらエアを規定値まで入れてお湯に浸けない状態で5分くらいゆっくりとタイヤを回します。

 マクハル液が暖かいうちは薄い膜が貼るみたいなのですが、冷やしながら回すことでその膜にもう少し厚みを出す戦法です。

 本当に厚みが出ているかは分かりません。

 それにしてもこれだけ時間をかけて施工してもこのタイヤの寿命はあと少しなんだなぁと、複雑な気持ちでおります。

 せめて寿命を迎えるまでにエアの減り方が早くならなければいいなぁと思いながら丁寧に作業を行っております。

 最後にマクハルをできるだけ抜いて重さを計ったら1635.3gでした。

 マクハルの重量は23.7g、通常で行うと15g~20gと言ったところなので少し厚めのマクが出来たんだろうと思います。

 施工後すぐはこの重さですが、乾燥して水分が抜けてくるとさらに軽くなります。

 ビード落ちの問題さえクリアできればクリンチャーよりもTPUチューブよりも液体シーラントよりも断然マクハルをお薦めするんですけどねぇ・・・。

 納輪時によすけさんに施工の苦労話はブログ見てね!と伝えてきました。

 そしてお礼にとハムオさんから勧められたチェーンルブをもらいましたぁ~!!!!

 これはうれしいっ!

 丁度オイルが無くなってどうしようかと思っていた所で、ハムオさんにこれを勧められていた所だったのです。

 最近、わらしべ長者のようになってきたがうさんなのでした。

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