子供と日本海へ3 山越えて別人に編

白根山は一応は山頂であるが
もうひとつの山頂「国道最高地点」に向かう
標高はあまり変わらないが少し下って上らなければいけない

い♂はここから下りだけだと思って元気が出てきたみたい
下り最高ッー!!



って言ってたら上りだよ
坂が終わりと思っていた い♂ には相当こたえている

そして休憩
しゃべらなくなっちゃった・・・・

せっかくだからこの辛さをメモしておけば?
って辛さをメモ書きにする
あとちょっとだから・・・
あとちょっと攻撃はもう通用しない。
走り続ければそのうちつくんじゃね?
でも、走らないとつかないよ
そしてスタート!!

10分後
ダウン・・・。
辛さを通り越して見えない何かに怒っている
(見えない何かじゃなくて俺にか?)
あと150メーター登れば・・なんて
口に出せないなあ。

11時40分国道最高地点に到着
ここまで6時間かかっている。距離は23キロ位
5時には次の宿に着きたい。宿までの距離は70キロ
疲れてうなだれているい♂にそのことを話したら
さっきまでの念仏が変わった
「今日は宿にたどり着けない、今日は宿にたどり着けない・・・」
近くにいた家族連れに「すごいね、すごいね。」って言われても
「今日は宿にたどり着けない、今日は宿にたどり着けない・・・」
「よく頑張ったねえ、えらいねえ。」って言われても
「今日は宿にたどり着けない、今日は宿にたどり着けない・・・」
まだ5時間あるんだぜ!ッて言っても
「今日は宿にたどり着けない、今日は宿にたどり着けない・・・」
・・・じゃあ、レスキューシートが一枚あるからパパは今日中に
宿まで行くからそれで寒さをしのいで明日山を降りてきなよ
「今日は宿にたどり着けない、今日は宿にたどり着けない・・・」
何を話しても念仏を唱えるのみ・・・・
じゃあ、どこで独りぼっちになっても家までたどり着く方法を教えてやるよ
って言ったら
「何?」
おっ!食いついてきた!!
それは・・・
なるべく人のいっぱいいるところで自転車でこけて
気を失っちゃえば
気がついたら病院でじいちゃんたちが迎えに来てくれるよ
「・・・・そっか!(喜 」
冗談のような話で何故か元気が戻った い♂
少し下ったところでソフトクリームでも食べようよ

横手山まで少し下ってソフトクリーム補給
ちょっとだけしか下ってないけど吸い込まれるような景色と
心地よい風と今までが嘘のような軽快な速度に酔いしれて
すごく元気になってきた

そうだ、その顔を山頂で見たかったな

下り最高ッー!!

今までの苦労が吹っ飛ぶね

あっという間に志賀高原丸池スキー場に
ここから少し上りになるけど
別人のようにガシガシ登っていく
おぉ~!!
この変身ぶりはなんだっ!

1時40分
高天原スキー場に到着!
ここから野沢温泉まで50キロ
あと3時間しかないけど「今日は宿にたどり着けない」って
まったく言わなくなったどころか
これからやってくる下り坂にワクワクしている様子
そして・・・

下り最高ッ~!!

乗りなれないポジションなので下りは手が痛くなるらしい
それでも、午前中とは別人のように楽しそうに水を飲んでいる
ここから野沢温泉まで43キロ
この先下ったり上ったりを繰り返しながら300メーターほど登っていく
さて、どうなることやら・・・

おおぉ~!!
ガシガシ上っていくよ!
しかも、楽しそう♪
山ジャンキー 《い♂》 の誕生だ!!

豪快に下るっ!!

そして、ガシガシ上るっ!!
この勇壮な姿にお父さんはただひたすら感動です。
一緒に来てよかった。ほんとによかった。

野沢温泉スキー場からはひたすら下るだけ
下り最高っ~♪

スキー場に吸い込まれそうなこの道は
本当に気持ちいい
秩父あたりじゃ絶対に味わえない爽快さだな

そして5時過ぎに宿に到着!
やれば出来るじゃん。用はあきらめないことだよ
つづく・・・

スポンサーリンク
adsense2